留学生便り Vol.2 コロンバス州立大学
by 佐藤 宏樹さん(Pf.)
世界各地で勉強している桐朋出身生に、現地の声をききます。
佐藤 宏樹さん(Pf.)は、2013年春まで本学のソリストディプロマに在籍したのち、
今はアメリカの
コロンバス州立大学Schwob School of Music
で学んでいます。
− いつから、どんなコースで学んでいますか?
2013年の秋からBachelor of Music in Piano Performance(学士号 ピアノ演奏)の学位を取るために勉強しています。
− 入試に関して、苦労をしたことがあれば教えて下さい。
正直なところ一番大変だったのは、要求されるTOEFLの点数をとることでした。
それを願書、一緒に提出するエッセイを書きながら、実技オーディションの準備と全部同時並行で進めるのが、まずチャレンジでした。
留学が決まったら、なるべく英語力を上げておくこと、それから音楽用語を英語で使えるようにしておくといいかもしれません。
− 今の生活についてお聞かせください。
やはり毎回のレッスンと練習は、一番楽しいことであると同時に、一番大変なことでもあります。
またここは普通の大学なので、イメージとしては一般大学のカリキュラム+音楽の授業+実技と言った感じで、毎日結構ハードです。
覚悟していたとはいえ、学業と自分のレッスンや練習のバランスをとるのが、思っていた以上に難しいことに気づきました。
特に中間試験、学期末試験の前は毎日の睡眠時間ががくっと減ります。
あと全然音楽とは関係ないですが、大学のあるColumbusはどちらかというと田舎に分類されるようなところなので、車がないと生活上不便だったりします。
− 留学の費用や奨学金について、差し支えのない程度に教えて頂けますか?
一般的なこととしては、アメリカの大学は学費がヨーロッパの国に比べると本当に高いです。
なので入試の際に奨学金に応募することは普通になっています。
− 最後に、留学を準備している桐朋生へのアドバイスをお願いします。
留学の準備は音楽の面だけでなく文化や語学の面でも大変ですが、「このことをここで学びたい」という目的が強くあれば必ず乗り越えらます。
ぜひ頑張って実現させて下さい。
※ここに記載したインタビューは、留学生個人の提供する情報で、現在の実勢と必ずしも一致するものでない可能性もあります。実際の留学に際しては、自身の責任において事実関係を確認してください。
佐藤さん、ご協力ありがとうございました。
インタビュアー・文責/大島 路子